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建設業 / 工事原価・工程管理

"終わって集計するまで、黒字か赤字かわからない"
20案件が同時に走る現場を、月次で見える化した話。

創業50年、地域に根を張る中堅ゼネコンK社。同時進行15〜20件の工事案件を、工事台帳Excelと現場の紙日報で回していた同社が、ナナラボで工事管理システムを段階的に構築。"決算で赤字が発覚する"状態から脱却し、月次で原価を把握できる経営体制に変わった事例です。

業界 建築・土木(中堅ゼネコン)
従業員規模 45名(年商18億円)
開発期間 プロトタイプ7日 + 本開発10週間
ご依頼内容 工事原価・工程・発注・日報統合
工事原価の把握タイミング
決算時(事後)
翌月3営業日
月次化を実現
赤字案件の早期検知率
0%
85%
着工2ヶ月以内に検知
現場日報の管理工数
週6時間
週1時間
現場事務担当あたり
01 / CHALLENGE

20案件が同時進行。
でも"今、いくらかかっているか"は誰もわからない

K社は公共工事から民間建築まで幅広く手掛ける地域ゼネコン。同時進行案件は常時15〜20件、協力会社は登録80社超。ところが工事原価の集計はExcel工事台帳を経理が手入力、現場日報は紙とLINE写真、協力会社への発注は現場監督の頭の中という状態でした。

月次試算表は"出来高ベース"の概算のみ。実際の案件別利益率が明らかになるのは決算を締めてからで、年に数件出る赤字案件は手の打ちようがない事後発覚。2代目社長が就任してから最も頭を悩ませていた課題でした。

"売上は読めるけど、利益が読めない"状態でした。7〜8月に"あの案件、想定より材料費かかってるな"と気づく頃には工程が9割進んでいて、挽回できない。数字が遅れて来るほど、経営判断は勘に頼るしかなくなります。

— K社 代表取締役社長様
02 / WHY NANALABO

建設業向けパッケージは"合わない機能の山"。
自社の工程に合わせて段階的に作る道を選択

建設業向けの有名パッケージ3社から提案を受けましたが、いずれも大手ゼネコン基準の機能設計で、K社の規模には過剰。使わない機能が操作性を悪化させ、現場のベテラン監督が触る気にならないことが懸念されました。

  • パッケージは導入費数千万円 + 年間保守数百万円、投資回収が見えない
  • 現場監督がITに苦手意識、シンプルで直感的なUIが必須
  • ナナラボなら7日で画面を触ってから判断できる
  • 段階的リリースで、現場から浸透させて経理・経営につなげる順序を設計できる

プロトタイプを現場監督5名に見せ、「これなら使える」の声を確認してから本開発を正式発注。"失敗しないDX"の形を作れました。

▍ ナナラボから

建設業のご相談では「パッケージを試したが定着しなかった」というケースが最多です。現場のワークフローは会社ごとに微妙に異なり、"合わせる"より"作る"方が結果的に早く定着します。MVPで最小構成をリリース → 現場の声を反映 → 機能を広げる、という順序が相性抜群の業界です。

03 / PROCESS

現場日報アプリから着手し、
10週間で経営ダッシュボードまで接続

最初のプロトタイプでは工事台帳・予実ダッシュボードを提示。その後の本開発では"現場監督が毎日触る日報アプリ"を先行リリースし、日々のデータが自動で蓄積される基盤を整えました。発注・労務費・経理連携は順次追加し、10週間で全体が統合される設計です。

現場監督からは「LINEに写真送るのと変わらない操作感」という評価。ITリテラシーに関わらず、初日から全員が使い始められました。現場アプリはスマホ最適化され、写真・天候・入場職人の人数を3分で登録できます。

04 / FEATURES

搭載した機能

01
工事台帳 案件ごとの予算・実績・利益率をリアルタイム表示
02
予実管理ダッシュボード 全案件を俯瞰、赤字リスクを自動検知
03
工程ガントチャート 協力会社の入退場と進捗を可視化
04
現場日報(スマホ) 写真付き3分入力、労務費自動集計
05
協力会社・発注管理 80社のマスタ、単価統一、発注履歴
06
支払予定・キャッシュフロー 月別の支出予定を自動作成
05 / IMPRESSION

ナナラボを使ってみて

K社様からは「現場が最初に使い始められたのが何より大きかった」とのお言葉をいただきました。多くのDXが経理や経営から入って現場に降りず頓挫する中、逆方向からのアプローチが成功の鍵だったと振り返っています。

現場の若手が「これ、便利ですね」と言い始めた瞬間、勝ちを確信しました。ベテラン監督も"若手が使えるなら自分も"と動き出してくれた。

毎週の打ち合わせで"動く画面"を見ながら「この項目も入れて」と言えるスピード感は、過去に経験したシステム開発と全く違いました。紙の仕様書で議論していた時代には戻れません。

— K社 工事部長様
06 / RESULT

導入後の変化

  • 工事原価の把握が決算時(事後) → 翌月3営業日
  • 赤字リスク案件を着工2ヶ月以内に85%検知できるように
  • 現場日報の管理工数が週6時間 → 週1時間に短縮
  • 協力会社へのダブル発注が月3件 → 0件
  • 社長が毎朝5分でその日の案件状況を把握できるようになった
  • 工程遅延の早期対応が可能になり、工期延伸による追加費用が年間で約600万円削減

今年度、初めて"想定より利益が出た"決算になりました。数字が見えるだけで、これだけ経営判断が変わるのかと驚いています。

— K社 代表取締役社長様
07 / NEXT

今後の展望

現在は第2フェーズとして、BIMデータとの連携・見積精度の向上・安全衛生管理の機能追加を進めています。いずれは蓄積した実績データから、AIによる見積り自動生成を実現したいと考えているとのこと。ナナラボでは引き続き段階的なリリースを支援していきます。

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費用は一切かかりません。「違った」と思えば、ここで止められます。