クリエイティブを軸にブランドコミュニケーションを手掛ける独立系広告代理店F社。同時進行30案件、スタッフ18名で駆け抜ける中、"数字嫌い"なクリエイティブ文化の中で見積もり精度と案件収支をどう見える化するか——ナナラボで案件・工数・原価を一気通貫で繋いだ業務管理システムを構築した事例です。
F社は「想いを届ける」をコンセプトに、ブランドのゼロからの立ち上げ支援を行う独立系代理店。プランナー・ディレクター・デザイナー・エンジニアが混在する18名で、常時30案件が動いていました。
工数管理はメンバー各自がスプレッドシートに記入、実際の稼働はSlack上の動きから推測、見積もりはプロデューサーの経験値で作成、原価の突合は月末に経理が一括で処理——という完全に分断された情報フローが数年続いていました。
結果として、案件が黒字か赤字か、終わって1ヶ月経つまで誰もわからない。毎年数件の大型赤字案件、請求漏れ、稼働偏りによる一部メンバーの疲弊が積み重なっていました。
"クリエイティブと数字は両立しない"という空気が社内にあった。でもそれ、単に数字を見るのが怖かっただけなんですよね。見えないから、見ない。見ないから、改善できない。これ以上この会社を育てるには、数字と向き合う勇気が必要でした。
— F社 代表取締役様有名なプロジェクト管理ツールや工数管理SaaSを複数試した過去がありました。ただいずれも、デザイナーやエンジニアにとって「情報が多すぎて開きたくない」UIで、日常的な入力が定着しませんでした。
クリエイティブ業界のご相談で多いのは「ツールは試したが続かない」問題。入力UIを"楽しい"と感じるデザインにすること、Slack/Calendarから推定値を提案すること、入力忘れにも寛容な設計にすること等、ナナラボでは「強制ではなく支援するUI」で設計しています。F社様では特にSlack連携を厚めに作り込みました。
プロトタイプ段階では案件ダッシュボード・工数入力・リソースガントを提示。「自分の関わる案件の収支がどこまで見えるか」を全メンバーで議論しながらスコープを確定しました。クリエイティブ職の懸念を先回りし、情報の見せ方を"可視化"ではなく"発見"のトーンで設計しています。
本稼働1ヶ月で、全メンバー18名の工数入力率が95%に到達。クリエイティブ業界では異例の水準でした。
F社様からは「数字を見ることが"怖いもの"から"面白いもの"に変わった」という変化を伺いました。
最初、デザイナーから「工数入力は仕事じゃない」という反発がありました。でも導入後、自分の担当案件の利益率が上がると、プランニングの段階でも意識が変わってくる。"この企画、工数かけすぎかも"と自分で気づけるようになるんです。
ナナラボさんは"数字を強制するシステム"じゃなく、"数字に興味を持たせるシステム"を作ってくれた。これはクリエイティブ業界にとって大きな発明です。
数字が見える会社は、強い会社になる。それをクリエイティブ業界で証明できたのが一番の成果です。働く仲間にも、事業にも、両方にフィットする成長ができた。
— F社 代表取締役様第2フェーズでは、クライアント向けポータル・AI見積もり補助・ナレッジ共有基盤の開発を進行中。蓄積された案件データから"成功パターン"を抽出し、組織の暗黙知を次世代に引き継ぐ基盤として育てる計画です。
費用は一切かかりません。「違った」と思えば、ここで止められます。