利用者180名を30名のスタッフで支える訪問介護ステーションD社。紙の介護記録とExcelシフトで月末に請求事務を回し、管理者が疲弊していた同社が、ナナラボで訪問記録・シフト・介護報酬計算を統合した業務管理システムを構築。職員の残業を大幅に減らし、実地指導にも自信を持って臨めるようになった事例です。
D社は地域密着の訪問介護ステーション。介護職員22名・ケアマネ3名・事務5名の合計30名で、180名の利用者を支えています。介護記録は紙ベースの複写式、シフトはExcelで管理者が毎月手組み、介護報酬の計算は事務スタッフが目視で集計して電卓で計算する状態でした。
毎月末は事務3名がほぼ5日間拘束され、国保連への請求データ作成まで残業続き。さらに怖いのが実地指導。記録の記載漏れや様式の不備は報酬返還にも繋がる重大問題ですが、紙のままではチェックが間に合わない日もありました。
職員さんには「早く帰って」と言いたい。でも記録を書く時間が取れず、サービスが終わった後に事業所に戻って書く職員もいました。
介護の仕事は対人の仕事。事務作業で潰してはいけないんです。でも現実には、月末になると全員が事務に追われていました。
既存の介護ソフトを2社比較しましたが、機能が網羅的すぎて操作が複雑。スマホ操作に不慣れな50代・60代の職員が使いこなせず、パイロット導入で早々に断念しました。
介護分野のご相談で多いのは「業務ソフトはあるけど誰も使ってない」パターン。現場のリテラシーに合わせた情報量の削ぎ落としが重要です。D社様のMVPでは、入力項目を既存ソフトの1/3まで絞り、"これだけ書けば記録として成立する"最小構成からスタートしました。
プロトタイプ段階で、最もITに不慣れな50代職員2名をパイロットユーザーに指名。"この人たちが使えなければ、誰も使えない"という基準で改善を重ねました。文字サイズ、ボタン配置、音声入力の導入、1画面1アクションの設計など、介護現場特有の制約を反映しています。
導入開始から3ヶ月で、全職員30名が記録アプリに移行。紙記録はゼロになりました。訪問記録アプリはスマホ最適化を徹底し、50代・60代の職員でも初日から書ける設計に磨き込んでいます。
D社様から特に評価いただいたのは、"介護の現場言葉を理解してくれた"というコミュニケーション面でした。
ナナラボのチームは"介護報酬"や"加算"の話を最初から理解してくれていた。「ソフトの機能に業務を合わせる」のではなく、「業務をそのまま画面にする」という感覚でした。
パイロットユーザーに選んだ60代職員が、導入2週間目に「これ、楽やわ」と笑顔で言ってくれた時、本当に作って良かったと思いました。
職員が早く帰れるようになっただけでなく、加算漏れが減って事業所の収入も増えました。働く人にも、経営にも、両方に効いた。これが一番嬉しい成果です。
— D社 管理者様第2フェーズでは、家族向けポータル(訪問記録の閲覧)・ヒヤリハット共有・ケアプラン作成支援を順次追加中。将来的には姉妹法人のデイサービス・居宅介護支援事業所にも展開し、法人全体のケア情報ハブとして育てる計画です。
費用は一切かかりません。「違った」と思えば、ここで止められます。